【野鳥撮影】これから始める野鳥撮影のカメラの設定

これから野鳥撮影する方にアドバイスで少しカメラ設定の話をしましたが、もう少し詳しく説明しようと思います

カメラの設定がどうもわかりづらいの

野鳥撮影のカメラの設定

初めての野鳥撮影はフラッシュなしのAUTOから

結論から言えば、初心者の方はAUTOでの撮影をおすすめします
なぜかと言えば、カメラの事をわからないままマニュアル設定してせっかくの写真を台無しにしてしまう事があるからです
ましてやレア度の高い野鳥なんかでは後悔しか残りません
すこし慣れてきてからにしましょう


※フラッシュ(ストロボ)撮影は絶対にしてはいけません
水族館や動物園などでも警告されていますが、フラッシュ(ストロボ)の感光は生物の目を白内障や最悪失明させてしまう可能性があるので絶対にフラッシュ(ストロボ)撮影はやめてください

慣れてきたら絞り優先オートで野鳥撮影をしてみよう

私のカメラがNikonのため、説明は全てNikonになってしまいますが、各メーカーでも絞り優先モードがあるので説明書を読んでください

Nikonの絞り優先オートはこれから野鳥撮影する方にアドバイスの記事でも書いたように
絞り(F値)を優先するモードで、F値をコマンドダイヤルで設定します
シャッタースピードとISOはカメラが自動で制御します
風景写真を取られている方も絞り優先の設定が多いですね

なぜ絞り優先がいいの?
動いている鳥さんを撮るのならシャッタースピード優先の方がいいんじゃないの?

そうですね
実際に野鳥撮影でシャッタースピード優先で撮影されている方も多いですが、なぜ絞り優先と言うのかを説明します

絞り優先オートを進める理由

  • 絞り(F値)を下げるほど背景のボケが出やすい
  • 背景ボケが出ると被写体(鳥)にピントが合いやすい

等、他にも理由はありますが、大まかこの2点です
カメラ初心者の方は最初にぶつかる問題が、絞りとシャッタースピードの問題です
絞りについてはこれから野鳥撮影する方にアドバイスの記事に書いたように、人差し指と親指でリングを作って、そのリング内を見てください
そこから指で作ったリングを少しずつ縮めていくと、今まで見えていたよりハッキリと見えるタイミングがあります
指をレンズの絞りの羽と思ってください

シャッタースピードとは?

シャッタースピードとは、
シャッターを人間の瞬きと思ってください、瞬きのスピードを上げるか下げるかです
シャッタースピードを上げれば早い動きの物が止まったように撮影され、シャッタースピードを下げると滝のような水の流れを流線的に描写できます
シャッタースピードを上げれば上げるほど取り込む光量が減るので暗くなり、下げれば下げるほど取り込む光量が増えるので明るくなります

シャッタースピードを上げれば上げるほどに手ブレは軽減され、下げれば下げるほど手ブレは際立ちます
レンズに手振れ補正は入っていてもシャッタースピードが遅ければ手振れはするので注意が必要です

では手振れが軽減されるシャッタースピードとは?
焦点距離=1/秒
と言われています
焦点距離が300mmなら1/300秒が手振れしにくいシャッタースピードです
35mm換算なので、APS-Cなら450mmなので1/450秒となります
35mm換算の記事は35mm換算を簡単に説明で記事を書いています


鳥が羽ばたこうとしているシーンや飛翔シーンを撮影する際はシャッター優先オートの方がいいのですが、実際に野鳥撮影に出ると飛翔シーンなど撮影する事は少なくなります
よくカワセミなどの飛翔シーンや飛び込むダイブシーンの撮影をされている方は専門で撮影されている方なので、機材や撮影方法も違います

三脚を据えて大砲のような超望遠レンズで、あらかじめこの辺に来るだろうと予測してピントを合わせてシャッタースピードを1/4000秒ほど、それ以上に設定して連写しています

カワセミ
カメラ:Nikon D5600 レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
絞り値:f/7.1 シャッタースピード:1/800秒 ISO:200
※著作権上、画像の無断利用、および転用は禁止いたします
カワセミ
カメラ:Nikon D5600 レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
絞り値:f/7.1 シャッタースピード:1/800秒 ISO:200
※著作権上、画像の無断利用、および転用は禁止いたします


強風に耐えきれずに枝から落ちて飛び立ったシーンを偶然撮影できました
飛翔シーンはちょっとブレてますが・・・

上記のカワセミの写真は、私が野鳥を取り始めた時で、フラッシュなしのAUTOで撮影しました
この時はたまたま光もいい感じで当たっていたので偶然いい写真が取れましたが、f/6.3 のレンズでf/7.1 にカメラが自動で制御していました
絞り(F値)は0.5~1段階絞ると描写が綺麗になった写真です

森の中や藪の中のうす暗い所で撮影する事を考えるとシャッタースピードより絞り優先をおすすめする理由がおわかりいただけたと思っています

では、絞り優先オートの設定をしてみましょう
撮影ダイヤルをAに合わせてください
次に撮影ダイヤルの隣にあるコマンドダイヤルでF値の設定をしてください
シャッタースピードとISOはカメラが自動で制御してくれます

撮影モードダイヤル

これでAUTOで撮るより表現力が豊かになります

絞りとシャッタースピードの説明をしましたが、まだ越えなければいけない問題があります
ISO感度です
ではISO感度とは何じゃらほい?

ISO感度とは?

カメラが光をとらえるの能力を表す数値で、ISO感度を上げると電気信号で明るくします
ISO感度をAUTOに設定していると暗い所では自動的にISO感度を上げてくれます
では、ISO感度が上がるとどうなるのか?
シャッタースピードを上げることができます
シャッタースピードを上げると手振れを軽減できます

では、ISO感度を上げている、もしくは自動に設定するほうがいいのでは?
と思いますよね
ISO感度を上げた時のデメリットは、ザラザラしたノイズが乗ってきて、最悪使い物にならない写真になってしまいます
トリミング(拡大)した時にノイズの粗さは目立ってきます
もちろんレタッチでノイズ軽減したり、カメラの設定で高感度ノイズ除去設定もありますが、あくまでも補助機能と考えてください
野鳥撮影にはトリミング(拡大)は付き物なのでISO感度は低いほうが望ましいです

カメラ:Nikon D5600 レンズ:AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
絞り:f/5 シャッタースピード:0.8秒 ISO:100
6000×4000の画像を700×467にリサイズしています
この画像をトリミングしてISO感度の違いを比較していきます

ここから上記の画像を全て6000×4000の画像を2000×1333でトリミングして、700×467にリサイズしています
私の野鳥撮影のトリミングで一番多いトリミングサイズで比較していきます
比較するにあたって若干、色味の違いはありますが、ノイズに注目してください

絞り:f/5 シャッタースピード:0.8秒 ISO:100
まず、ISO感度100の画像のトリミングです
レンズ本体とボケた背景の画像のザラツキに注意してみていってください
ISO[感度100では背景もツルっとしていてノイズはありません
絞り:f/5 シャッタースピード:1/8秒 ISO:560
次にISO感度560の画像です
僅かにノイズが出てますが全く問題ありません
絞り:f/5 シャッタースピード:1/13秒 ISO:900
ISO感度900の画像です
ノイズが出てきましたが私は全く問題ないレベルとしています
絞り:f/5 シャッタースピード:1/25秒 ISO:1600
ISO感度1600の画像です
ん~この辺が私的には限界レベルです
絞り:f/5 シャッタースピード:1/50秒 ISO:3200
ISO感度3200の画像です
ここまでノイズが多くなると、野鳥撮影では証拠写真程度しか使い道はありません
絞り:f/5 シャッタースピード:1/100秒 ISO:6400
ISO感度6400の画像です
野鳥撮影ではありえないノイズです
天体写真などはISO感度6400で撮影したりします
絞り:f/5 シャッタースピード:1/200秒 ISO:12800
ISO感度12800の画像です
ここまでノイズが酷くなると全く使い物になりません
絞り:f/5 シャッタースピード:1/400秒 ISO:25600
ISO感度25600の画像です
Nikon D5600 の限界ISO感度値です
論外のノイズです

どうですか?
ISO感度の調整が重要と感じていただけたでしょうか?
※注 今回は野鳥撮影を基準においてのトリミングでのノイズの検証で、しかも6000×4000から2000×1333へのかなりのトリミングのノイズ検証だったので、トリミングを全くしない写真の検証結果ではありません
今回の検証は、カメラ:Nikon D5600に
レンズ:AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/35.-5.6G VRを装着しての検証結果なので、お手持ちのカメラ、レンズでは違う結果になります
ISO感度を上げると、トリミングをして拡大すればするほどノイズが目立つのでなるべくISO感度を上げずに、撮影する事をおすすめします
もし被写体がどうしても暗くなるようなら、露出補正でカバーしてください
※注 ただし、シャッタースピードは遅くなるので手振れに注意が必要です

ISO感度はどのくらいにすればいいの?

一概に数値はこれと言い切れませんが、私の持っているNikon D5600では、ISO感度900あたりからノイズが目立ちだし、上限1600までに設定しています

カメラの設定画面でISO感度の上限と最低シャッタースピードの設定ができるので、手振れしないシャッタースピード値を自分許容範囲のISO上限値を設定しておくことで理想の撮影に近づける事ができます

ISO感度上限値は設定よりオーバーしてISO感度上限を超えることはありませんが、最低シャッタスピードは下回ることはあります
それは、光量がISO上限値でも足りない時です

私の持っているNikon D5600のISO感度上限と最低シャッタースピードの設定は

  • ISO感度上限:1600
  • 最低シャッタースピード:1/640秒

ISO感度上限は上記で述べたようにNikon D5600で私の許容範囲のISO感度は1600
最低シャッタースピードに関しては300mm望遠に1.4倍のテレコンを装着して420mm
これを35mm換算すると、630mmになるので最低1/640秒にしています

今回のまとめ

野鳥撮影のカメラの設定を簡単にまとまると

  • 最初はフラッシュなしのAUTOから始める
  • 慣れてきたら絞り優先オートで撮影
  • 野鳥によって設定は変わるので何かをオートでカメラに頼る
  • ISO感度を上げすぎるとノイズだらけになる
  • 手振れを避けるためのシャッタースピードを意識する

絞り優先オートはダメとかシャッター優先オートはダメとか賛否両論ですが、正解はありません
なぜなら、野鳥の種別やロケーションで設定は全て違うのですから・・・
マニュアル設定でないとダメとか言ってる人もいますが、出くわした野鳥の種別とロケーションからその都度設定変更できるまで野鳥は待ってくれません
今回私が紹介した、絞り優先オートが野鳥撮影のシャッターチャンスを逃しにくい設定だと思います
飛びもの(飛翔体)をメインに撮影される方はシャッター優先オートをおすすめします

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